日頃より、SAKATAYA1793を御愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響を受けられている皆様方に心からお見舞い申し上げます。
ご自宅でお菓子と向き合うひととき、お菓子を通して季節のうつろいを感じていただき、少しでも心穏やかな時間をお過ごしいただけますよう願っております。
七月の下旬から八月の終わりごろまで、日本各地で行われる夏祭りには、旧友や懐かしい人たちとの出会いなど感慨深いものがあります。夏祭りというとすぐに、盆踊りや花火、屋台といったものが頭に浮かびますが、みなさんの地元では夏祭りの風景はどのようなものでしょうか?
奈良県の大和郡山市では毎年、「全国金魚すくい選手権大会」が開催されています。代表的な屋台の一つ「金魚すくい」は、子どもからお年寄りまで大好きで、特に子どもたちが浴衣の袖をぬらさぬように水の中を泳いでいる金魚を網ですくっている姿は、見ていてほほえましい限りです。
私は今まで一度も、上手に金魚をすくったことはありません。上手な人に教えていただき、ぜひ一度はすくってみたいものです。
金魚はもともと、フナの突然変異である「緋鮒」を何代にもわたって品種改良したものです。日本には室町時代末期の文亀二(一五〇二)年、中国から現在の堺市(大阪府)に伝えられたのが初めての金魚といわれています。当時は飼育の難しさから、金魚を飼うのは武家や豪商などに限られていたようです。
「きんぎょーえ、きんぎょ」でおなじみの金魚売りが登場したのは、江戸時代後期の文政年間ごろですが、養殖の難しさから安価な金魚が庶民の生活の中に定着したのは、明治になってからです。
水の中を涼し気に泳ぐかわいらしい金魚。祭り囃子や蝉しぐれ。遠い日の夏祭りに思いを馳せながら、お茶をいただく。そんなほっと一息つく時間のおともに、季節の和菓子はいかがでしょうか。

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季節の和菓子
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